開館25周年記念

作品紹介

1.江戸のまなざしー風景表現の発展

江戸中期に誕生した浮世絵。その初期の作品から、洋風の浮世絵、極端な遠近表現をもちいた
浮絵(うきえ)や眼鏡絵(めがねえ)など・・・
さまざまな作品を通して、江戸の風景表現が発展していくようすをたどります。

西洋の銅版画の影響を受けた北斎の浮世絵です。

葛飾北斎「羽根田弁天之図」
葛飾北斎「羽根田弁天之図」
享和期(1801~04)木版
神奈川県立歴史博物館蔵
※前期出品

双眼鏡を用いて風景を楽しむようすです。世界でも3点のみが確認される、北斎の貴重な美人画です。

葛飾北斎『風流なくてなゝくせ』より「遠眼鏡」
葛飾北斎『風流なくてなゝくせ』より「遠眼鏡」
享和期(1801~04)木版
山口県立萩美術館・浦上記念館蔵
※後期出品

広重の若い時代の作品です。初期の珍しい署名から「一幽斎がき東都名所」とも呼ばれます。

歌川広重『東都名所』より「佃嶋初郭公」
歌川広重『東都名所』より「佃嶋初郭公」
天保2年(1831)頃 木版
山口県立萩美術館・浦上記念蔵
※後期出品