開館25周年記念

展覧会概要

日本を代表する二大浮世絵師北斎と広重の作品を中心に、
江戸時代の風景表現の全貌を紹介!

町田市立国際版画美術館 開館25周年記念
「北斎と広重きそいあう江戸の風景」展

会期中展示替えがあります。展示替えリストはこちらです。
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富士山のさまざまな姿を理知的な構成で描いた葛飾北斎(かつしかほくさい)(1760~1849)、温和で親しみやすい筆致の風景画を残した歌川広重(うたがわひろしげ)(1797~1858)。この二大巨匠の浮世絵は今なお私たちを、どこか懐かしく、また同時に新鮮な江戸の風景の中に誘ってくれます。
浮世絵は江戸時代中期に誕生し、はじめ芝居と遊里を中心的な題材としていました。いっぽう、風景表現の可能性を試みる絵師も少なくありませんでした。こうした流れを受けて、江戸時代後期には風景画が浮世絵の主要なジャンルとして本格的に開花します。そのきっかけとなったのが、北斎の『冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)』と広重の『東海道五拾三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)』という、ふたつの金字塔的作品だったのです。
この展覧会では、浮世絵の風景版画が北斎と広重によって大成するまでの道のりを3部構成、総計延べ422点の作品を通じてご紹介し、江戸時代を生きた人々が風景に向けた多彩な「まなざし」に迫ります。
開館25周年を迎えた町田市立国際版画美術館がおくる、ユニークな内容の展覧会です。ぜひご覧下さい。

葛飾北斎『冨嶽三十六景』より「凱風快晴」
葛飾北斎
『冨嶽三十六景』より「凱風快晴」
文政(1818~30)末期 木版
※全期間出品(図版は山口県立萩美術館・浦上記念館蔵、後期出品)
葛飾北斎『冨嶽三十六景』より「凱風快晴」
歌川広重
『東海道五拾三次』より「蒲原 夜之雪」
天保4~7年(1833~36)木版
※全期間出品(図版は房總浮世繪美術館蔵、後期出品)